早期復旧に向けた取り組み

早期復旧に向けた取り組み

当社では、様々な設備被害対策をおこなっていますが、配電設備は数量が膨大であることもあり、台風等の襲来時には、被害が発生してしまいます。
発生した停電に対しては、これまでの経験を活かしながら、いかに「早期復旧」ができるかという観点から、様々な取り組みを行っています。
台風被害の速やかな復旧には、復旧要員の確保が重要となるため、当社では台風の襲来が予測されると、当社社員だけではなく、実際に工事に携わる協力会社も含めて体制を構築し、被害が発生した際には、風雨の状況を確認しながら総動員で復旧に従事しています。

事前の備え

  • ◆台風発生時には、進路および勢力等を注視するとともに、災害対策本部の設置準備を行います。
  • ◆復旧作業に必要な資機材を確認します。
  • ◆離島に襲来することが予想される場合には、本島より復旧作業員の派遣を行います。

事前の備え

復旧作業

配電自動化システムによる遠隔操作
  • ◆暴風警報発令中は、風雨が強く屋外での作業が危険であるため、屋内より配電自動化システムを活用し、遠隔操作による復旧を行います。

配電自動化システムによる停電復旧(イメージ)

巡視による被害状況の把握
  • ◆風雨が収まり次第、停電発生エリアに出動して目視による巡視により被害箇所を特定します。
  • ◆巡視には配電部門の社員以外(間接部門の社員など)も運転手として活用し、巡視要員の最大化に努めています。
  • 巡視による被害状況の把握

  • ◆復旧作業にあたっては、スマートフォンを活用した「災害復旧支援システム」を導入することで、従来、紙ベースで行っていた現場と事務所間の情報伝達(巡視の指示・報告や工事手配など)の迅速化を図ることができ、復旧までの時間を短縮することができるようになりました。
  • 災害復旧支援システム

高圧線復旧作業
  • ◆巡視で特定した被害箇所に復旧作業員を手配し、安全を最優先に復旧作業を開始します。
  • ◆倒木や土砂崩れ等により作業車両の通行ができない場合は、道路啓開後に復旧作業を開始します。
  • ◆事故原因が碍子のひび割れ等の巡視による目視では発見できない場合は、専用の機器により事故点を調査します。
  • ◆離島に被害が多く復旧に時間を要する場合には、離島に復旧要員を追加派遣することにより早期の復旧に努めています。

高圧線復旧作業の開始

○低圧線・引込線復旧作業
 ◆高圧線の復旧後に、低圧線や引込線の復旧を行い停電を解消します。

【重要】
高圧線が復旧した場合でも、柱上変圧器の故障や引込線の断線により、停電が継続している場合があります。
当社がシステム上で通電状況を把握できるのは高圧線のみのため、ホームページ上で停電の表示が無い場合でも、柱上変圧器の故障や引込線の断線等によりご自宅が停電している場合がありますので、ご自宅の停電が継続している場合等は、当社のチャット受付またはコールセンターまでご連絡ください。

高圧線復旧作業の開始