シュガーホール新人演奏会

第22回おきでんシュガーホール新人演奏会を開催

5月22日(日)、南城市文化センター・シュガーホールにて、「第22回おきでんシュガーホール新人演奏会」を開催しました。演奏会では、3月に行われたオーディションで入賞され、これから世界を目指す若き音楽家8人の皆さんが清新な音色を響かせ、多くの聴衆を魅了しました。

次代を担う若手音楽家の発掘・育成を目的に開催している「おきでんシュガーホール新人演奏会オーディション」は、国際的な若手音楽家の登竜門の一つとして定着しています。

22回目となる今回は、国内外より51人の応募があり、予備(音源)審査を通過した28人がオーディションに臨挑み、日頃の練習の成果を競いました。厳しい審査の結果、8人の皆さんが見事入賞を果たし、新人演奏会への切符を手にしました。

演奏会では、オーディション時よりさらにレベルアップした若手音楽家たちが、みずみずしい演奏で将来性豊かな才能を披露し、大きな感動を与えてくれました。彼らの今後の活躍が期待されます。

グランプリ

写真 篠原拓也さん
写真 篠原拓也さん

篠原拓也さん/オーボエ/千葉県出身

受賞コメント

今回のオーディションが私にとって初めての沖縄になりましたが、滞在中に感じた「もう一度来たい!」という願いがすぐに実現し、そしてシュガーホールで再度演奏させていただく機会をいただけてとても嬉しく思っています。ドラティの5つの小品より“アリとセミ”はその名前の通り、セミの鳴き声やアリが地面を這う様子をオーボエ一本だけで表現するという少し変わった曲です。一方、カリヴォタのサロンのための小品は、ピアノと共に奏でる華やかな旋律、そして超絶技巧を伴う作品で、どちらの曲もオーボエの様々な魅力を感じてもらえると思います。皆さまと共に素敵な時間を共有できたら幸いです。

優秀賞

写真 照屋篤紀さん

照屋篤紀/テノール/沖縄県・沖縄市出身

受賞コメント

この度は受賞する事ができ、大変光栄に思います。≪ヘルマン≫は青春時代に心通わせた友ヘルマンへの断ち切れぬ想いが孤独な夜にこみ上げるという内容です。ピアノの弦をはじく箇所は異次元の様であり、少年の日の彼の姿が夢に現れるシーンです。現代曲と聞くと難しいように思われますが、これ程までに詩と音楽が結びついている事に衝撃を受け、私にとっては人生を決定づける曲となりました。精一杯表現いたします。

沖縄賞

写真 平良史子さん
写真 平良史子さん

平良史子/アルト・サクソフォーン/沖縄県・宮古島市出身

受賞コメント

憧れのこのステージに二度目の受賞で、再び出演することができ大変嬉しく思います。今回沖縄賞という光栄な賞を頂き、日頃から応援して頂いている皆さまにも恩返しが出来たかなと、ステップアップに喜びを感じた瞬間でした。これからも沖縄から素晴らしい音楽を発信できるように、さらに精進していきます。

今回受賞を頂いたトマジのコンチェルトは、技術的に難しく大学時代からチャレンジしたくても出来なかった苦手な曲でしたが克服しようと思い、選曲しました。二曲目は、宮古島の民謡です。「なり山アヤグ」とは「慣れていることでも油断してはならない」という教訓歌としても知られているそうです。生まれ育った宮古島のきれいな情景もイメージしながら演奏をお届け致します。

入選

写真 貝塚理江さん

貝塚理江/ユーファニウム/大阪府出身

写真 飯野智大さん

飯野智大/マリンバ/埼玉県出身

写真 砂辺絢斗さん

砂辺絢斗/ピアノ/沖縄県・読谷村出身

写真 白井聖也さん

白井聖也/ピアノ/埼玉県出身

写真 川口さくらさん

川口さくら/ヴィオラ/鹿児島県出身

演奏会の様子

写真 表彰式

コンサートガイド渡久地 圭さんによる進行

写真 表彰式

出演者全員によるアンサンブル・フィナーレ