ごあいさつ

ごあいさつ

日頃より当社の事業にご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。

沖縄県は、東西1,000km、南北400kmにおよぶ広大な海域に点在する大小160の島々で構成される島しょ県で、当社は、沖縄県全域において重要なライフラインを担う総合エネルギー事業者として、お客さまの暮らしや経済活動に必要不可欠なエネルギーを安定的にお届けすることを基本的使命に、事業活動に取り組んでいます。

当社を取り巻く経営環境につきまして、電気事業においては、管内への新電力の参入が進展し、ガスやエネルギーサービスプロバイダ事業においても、他事業者との激しい競合が生じるなど、市場は一層競争が本格化しております。このような中、「沖電グループビジョン2025」に掲げた、当社グループの目指すべき姿である「総合エネルギー事業をコアとして、ビジネス・生活サポートを通した新しい価値の創造を目指し、地域に生き、共に発展する一体感のある企業グループ」の実現に向け、様々な経営課題の解決や財務目標の達成に取り組んでおります。

基本的な使命であるエネルギーの安定供給については、発電・送配電設備の保全、効率的な増強に加え、地震や津波、台風などの自然災害に強いエネルギー供給設備の形成、被災時における迅速な復旧に向けた全社的な復旧体制の充実や自治体等の防災関係機関との連携、効果的な情報発信など、更なる強靭化対策に取り組んでまいります。

お客さまの満足度向上に資するサービスについては、お客さまの多様なニーズに的確かつ迅速にお応えするために、魅力的な電気料金メニューや他社とのアライアンスによるサービスの提供、オール電化・ハーフ電化の推進、コミュニケーションの場となる会員サイト「おきでんmore-E」の拡充に加え、熱需要における天然ガスの利用や複数のエネルギー源の最適な組み合わせの提案など、電気とガスの両方を提供できる当社グループの強みを活かした総合エネルギーサービスを推進しております。

社会・地球環境との調和に向けた取り組みについては、地球温暖化対策への社会的な要請が高まる中、『沖縄電力 ゼロエミッションへの取り組み』を掲げ、「再エネ主力化」および「火力電源のCO₂ 排出削減」を柱に、2050 年のCO₂ 排出ネットゼロを目指しております。

再エネ主力化については、太陽光発電設備と蓄電池を無償設置するPV-TPO事業の拡大、系統安定化技術の高度化などを進め、火力電源のCO₂排出削減については、液化天然ガスへの段階的な燃料シフトや、すべての石炭火力発電所での県産木質バイオマスの混焼を着実に推進するとともに、水素やアンモニア等のクリーン燃料利用に向けた検討・実証などにも取り組んでまいります。

2022年5月、当社は、創立50周年を迎えます。いつの時代にあっても、お客さまの暮らしと経済活動を支えるインフラ事業者として、「地域とともに、地域のために」というコーポレートスローガンの下、エネルギーを通して沖縄の力となるため全力を尽くしてまいります。皆さまの更なるご愛顧とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役会長 大嶺滿 
代表取締役社長 本永浩之