中高層集合住宅等への供給方法

中高層集合住宅等への供給方法

アパートやマンション等の集合住宅へはどのように供給するの?

当社では、集合住宅等において1建物内の2以上の需要場所に対しては、個々の需要場所に対する引込線ではなく、原則として建物に対して一括で供給できる低圧共同引込線により電気を供給いたします(供給電気方式毎に引込線を施設するため、電灯と動力がある場合には引込線は2回線となります)。
ただし、建物全体の低圧で受電する電力が、供給電気方式毎に目安として次の上限を超過する場合等(将来、増設が見込まれる場合はその想定電力も含む)、その他技術上やむをえない場合には、需要場所の土地や建物の一部に当社の電柱や変圧器等を施設し、高圧共同引込線による供給を行います。なお、その場合は、当社の設備を設置する土地や建物は無償にて提供していただきます。

供給電気方式 想定電力の上限(目安)
電灯 100kVA
動力 60kVA
    施設例:低圧共同引込線により供給する場合
    低圧共同引込線
    施設例:高圧共同引込線により供給する場合(構内柱方式)
    高圧共同引込線(構内柱方式)
    施設例:高圧共同引込線により供給する場合(供給用変圧器室方式)
    高圧共同引込線(供給用変圧器室方式)
集合住宅の敷地内に沖縄電力の電気設備の施設場所を用意するのはなぜ?

マンション等の建物で1建物内の複数のお客さまに電気をお届けする場合は、個々のお客さまごとに引込線を施設するのではなく、一括して供給できる共同引込線により電気をお届けしております。
小規模の建物については、個々のお客さまへ電気をお届けする電圧(100ボルトまたは200ボルト)と共同引込線の電圧が同じため、特別な電気設備を必要としませんが、一定規模以上の建物になると電気技術的に共同引込線の電圧をより高い電圧(6,000ボルト以上)としなければなりません。この場合には、個々のお客さまに電気をお届けする電圧に変圧を行う必要があり、このための設備を施設する場所をお客さまに提供していただいております。
なお、変圧のための設備の施設場所および施設上必要な付帯設備は、電気をお届けするために必要不可欠であり、建物専用の設備となることから、当該建物のお客さまに無償で提供していただいております。

〔関係する規定〕
託送供給等約款
57(受電地点、供給地点および施設)、61(中高層集合住宅等における受電方法および供給方法)