瞬時電圧低下現象について

瞬時電圧低下現象について

  1. 瞬時電圧低下現象について
    瞬時電圧低下現象とは、自然災害(落雷、台風)や他物接触(樹木、鳥獣、クレーン)などにより電力設備に事故が発生した場合に停電の有無に関わらず一時的に系統電圧が低下する現象をいいます。
    瞬時電圧低下現象の発生はその地域やその年の気候などの諸条件で異なり、またその影響範囲も広域にわたる場合があります。一般的な家庭用電化製品の使用にはほとんど影響はありませんが、モーターなどの動力設備やコンピュータ機器などの精密機器の使用には設備・機器が停止するなど影響が出ることがありますので注意が必要となります。
  2. 当社で取り組んでいる事故防止対策について
    当社では、自然災害(落雷、台風)や他物接触(樹木、鳥獣、クレーン)などにより電力設備に事故が発生した場合であっても、人身・社会安全の確保、電力系統の安定性確保、電力設備の損傷防止などを図りながら、お客さまへ安定的に電気を送れるよう日々努めております。
    しかしながら、送電線などの電力設備は常に厳しい環境に曝されており、電力設備を強化しても、送電線などの電力設備への落雷自体を完全に防ぐことはできません。
    また、送電線などの電力設備に落雷があった場合、その地点における事故を除去・極限化することは可能ですが、瞬時電圧低下現象を回避することは不可能です。
    このため当社では、電力設備の事故を可能な限り未然に防止するために、以下のような対策を講じております。
    • 落雷による送電線などの電力設備の事故を可能な限り未然に防ぐため、架空地線や避雷器などを設置しています。
    • クレーン車等による送電線への接触事故を未然に防ぐため、クレーン協会等へのパンフレット等の配布による事故防止意識の高揚や電力設備近傍の建設工事現場においてはその責任者に注意喚起などを行っております。
  3. 瞬時電圧低下現象を最小限に抑える方策について
    当社におきましては、前述のとおり事故防止への取り組みを行っておりますが、お客さまにおかれましても、瞬時電圧低下現象によってお客さまの設備・機器に対してどのような影響が出てくるのかについて確認された上で、CVCFやUPSなどの無停電電源装置を導入されることを推奨しますので、本趣旨にご理解のうえご協力下さいますようお願いいたします。