災害に強い設備形成

沖縄県は毎年多くの台風が接近することから、当社では、送配電設備の巡視の徹底、定期的な樹木の伐採などの基本的な対策に加え、様々な対策を実施しています。
また、被害状況の迅速な把握に向けて、配電部門における巡視要員の最大化を行うなどの対策にも取り組んでいます。

樹木被害対策

耐摩耗電線への張替

耐摩耗電線

耐摩耗電線

樹木被害への対策は定期的に樹木を伐採していくことが基本となりますが、定期的な樹木伐採の難しい箇所もあることから、当該地域へは「耐摩耗電線」と呼ばれる樹木接触に強い電線を採用しています。
これは、通常の電線に「摩耗検知層」と「摩耗層」を施しており、樹木接触により電線が摩耗しても、摩耗検知層が現れるまでは、絶縁を保つことができる電線です。

山間部の電線路移設

山間部の電線路移設

山間部の電線路移設

また、北部地域などにおいては、山間部に建っている支持物もあり、当該地域で樹木倒壊による断線や電柱折損等が発生すると復旧までにかなりの時間を要することから、これを道路敷きに移設する工事を行っています。

強風に対する対策

電柱の連鎖倒壊防止

電柱の連鎖倒壊防止

電柱の連鎖倒壊防止

支持物への対策として、直線線路については、連続倒壊を防ぐため数本に1本の割合で風に強い強化柱への建替や、補助柱および支線・支柱を設置して支持物強化を図っています。

低風圧電線の採用

低風圧電線の採用

低風圧電線の採用

風の影響を受けにくい「低風圧電線」を採用し、電線が受ける風圧を低減することで、電線が支持物に与える負担を低減しています。
低風圧電線は、表面に溝を設けることにより、電線にかかる風圧荷重を低減することができます。