厨房職員の導線を考慮した「ゾーニング」と、電化による安全、清潔、快適な作業環境を実現。
スチームコンベクションオーブンの導入により、和洋多くのメニューもスムーズな調理が実現。

患者様や家族に信頼され、
地域社会に貢献できる質の高い安全な医療を実践
浦添市牧港の小高い丘の上にある牧港中央病院は、昭和52年の開院以来、循環器疾患治療、末期腎不全による血液透析治療を中心に診療を継続してきました。特に弁膜症手術、冠動脈バイパス手術などでは、最新の設備と技術をもつ循環器センターとして沖縄の地域医療を支えています。
平成24年7月には施設の老朽化に伴い、改築を実施。患者様の「移動負担の軽減」と、職員の「動きやすさ」を基本コンセプトにリニューアルした新病院は、循環器の手術・治療のフロアを病院の中枢部に置くとともに、透析治療室とリハビリ室を同一フロアに配置。また、眺めの良い5階には、医療という緊張感のある業務の中で、職員がくつろげる空間として利用できるよう、職員食堂と厨房、海が見えるテラスが置かれています。
「動きやすさ」というコンセプトは新しく導入された電化厨房にもいかされました。厨房職員の動線を考慮に入れたゾーニングと、電化による安全、清潔、快適な作業環境から、日々365食余りの食事が、効率よく作られています。


理事長・院長
洲鎌 盛一さま
人の動きと病院の機能を最大限に考慮
新病院は患者様と職員の動線を意識したフロア設計を心掛けました。
まず、旧施設では別フロアにあった総務部門と事務部門を1階に集約して、業務の効率化を図りました。2階には、外来の患者様も利用される透析室とリハビリのフロアを設け、1階の外来受付からスムーズにアクセスできるようになっています。当院のメインとなる循環器手術の設備と冠動脈カテーテル治療および不整脈の高周波カテーテルアブレーション治療などの設備は、病院の中心となる3階に配置し、医局と看護部も同フロアに配置しました。そうすることで、4階にある急性期病棟の患者様にも素早く対応できるようになります。当初、職員食堂・厨房は1階の予定でしたが、職員に景色を眺めながら食事してもらおうということで、5階へ変更しました。
また、医療施設としては県内で初めて心血管カテーテル治療と心・大血管手術が行えるハイブリッド手術室を導入し、循環器センターとしての機能をさらに充実させています。
当院がこれまで培ってきた実績と経験を活かし、これからも病院理念である「患者さまや家族に信頼される質の高い安全な医療」を実践していきたいと思います。

管理栄養士
安里 律子さま
電化厨房ならではの快適さ&コンパクト化で作業効率アップ
電化厨房を導入したことによって、下処理、調理、配膳、片付けなどの作業動線を考慮したゾーニングと省スペース化が図れたことで、作業効率が上がっています。また、厨房内の高温多湿を避けることができたことで、快適な作業環境になりました。
調理スタッフは20代から70代と幅広い年齢層ですが、皆さんすぐに電化厨房を使いこなすことができました。調理スタッフからは、「熱伝導が早くて調理がスピーディーになった」、「掃除がしやすく衛生的になった」、「火傷をしなくなった」などといった声があがり、皆さんとても満足しています。
個々の機器でいうと、スチームコンベクションオーブンは使い勝手がよく、蒸し焼き料理や煮物にも使えるので非常に助かっています。立体炊飯器もコンパクトで一度に18キロのご飯が炊けるので重宝していますね。
また、当院では患者様のために和洋多くのメニューを用意しておりますが、メニュー数が多いにも関わらずスムーズに調理できているのは、電化厨房のおかげだと思います。

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1電気立体炊飯器(19.5kW)
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2電気回転釡(15.3kW)
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3コンビオーブン(10.1kW×2台)
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4IH調理器(10.0kW)・IHローレンジ(5.0kW)
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5電気消毒保管庫(9.4kW)
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6コンベアタイプ洗浄機(49.5kW)


医療法人 博愛会
牧港中央病院
〒901-2131 浦添市牧港1199番地
TEL:098-877-0575(代)
- 外来診療受付:8:30〜12:00(診察開始9:00)、13:00〜17:00(診察開始13:30)
- 休診日:木曜午後、土曜午後、日曜、祝祭日
- 病床数:一般病床/53床、療養病床/46床
- 駐車場:175台
- 調理スタッフ:10名
- URL:http://www.haku-ai.or.jp
