小型業務用エコキュートの連結設置により、省スペース化を実現。
環境省の補助金「業務用ビル等における省CO2促進事業」を活用し、イニシャルコストを低減。
エコキュートの採用により、光熱費の削減効果も高く、日常的なメンテナンスも特に不要。

「誰もが最善のサービスを受けられる社会を目指して」地域に根ざした介護サービスを提供
住宅型有料老人ホーム「はえばる日の出園」は、ショートステイ、ディサービスセンター、居宅介護支援事業所が併設された介護事業所です。もともと南風原町与那覇で、デイサービス、居宅介護支援サービスを提供していましたが、平成29年、南風原町新川に新築・移転する際、住宅型有料老人ホームを新設し、同年4月1日にオープンしました。
運営主体である社会福祉法人南島会は昭和63年の設立。与那原町に「特別養護老人ホーム与那原町日の出園」を開設して以来、平成21年にデイサービスと居宅介護支援サービスを提供する「なかぐすく日の出園」を開設、はえばる日の出園の新築・移転から間もない平成29年8月には、那覇市おもろまちに住宅型有料老人ホームとデイサービスを提供する「おもろ日の出園」を開設しました。「すべての利用者のために『誰もが最善のサービスを受けられる社会を目指して』いつでも、どこでも、だれでも最良のサービスを提供する為に努力します」という理念の元、地域に根ざした介護サービスを提供しています。
同会の基本方針の中でも特に力を入れているのが「地域との交流」です。各事業所では、地域のお年寄りを招いて定期的にグランドゴルフ大会を実施ているほか、与那原町のハーリーや大綱曳きにも職域で参加しています。また、南島会では同会の地域連携室が各地域の公民館でお年寄りを対象とした健康講話を開催し、音楽療法士、運動療法士などの専門スタッフが、お年寄りの健康状態に合わせた指導を行なっています。


はえばる日の出園 施設長
デイサービスセンター 管理者
古賀 賢太さま
はえばる日の出園では、小型業務用エコキュートを5台設置し、厨房と浴室の給湯をまかなっています。設備の外観的には家庭用の工コキュートと変わりません。貯湯タンクは1台550リットルなので、合計で2.75トンの貯湯能力があります。54人分の食事を毎日3食作っているので、午前中はずっとお湯を使っている状況ですが、これで十分まかなえます。小型業務用はコンパクトで、大きな貯湯タンクも必要なく5台設置してもかなりの省スペース化が実硯できました。加えて、お湯の沸き上げ量については最適な制御をしてくれるので、光熱費の削減効果も高く、また重油ボイラ一のように煤(スス)の除去や日常的なメンテナンスも特に必要ありません。
実は、系列のよなばる日の出園が先に工コキュートを導入し、大きな省エネ効果が実証されたので、はえばる日の出園の新築·移転は工コキュートの設置を前提に進めたという経緯があります。イニシャルコストについては、環境省の補助金「業務用ビル等における省CO2促進事業」を活用しました。工コキュートは安い深夜電力を利用するだけでなく、屋外の空気の熱エネルギ一を利用してお湯を沸かすシステムなので、CO2の排出量も大幅に削減できます。
はえばる日の出園でエコキユートのメリットがさらに実証されれば、他の事業所への展開も積極的に進められると考えています。すでに、なかぐすく日の出園では建物の老朽化にともなう建替えの中で、エコキュートを導入する計画があがっています。(平成30年5月)



小型業務用エコキュート(中間期加熱能力7.2kW)×5台(うち4台は連結)
4台の工コキュートを連結し、浴室の給湯で使用。

厨房

浴室


社会福祉法人南島会 住宅型有料老人ホーム
はえばる日の出園
〒901-1105南風原町字新川501
TEL:098-888-1165
主なサービス/
- 住宅型有料老人ホーム
- 入居者数·54人(個室50室、夫婦部屋2室)
- 併設施設/デイサ ビスセンター
- ヘルパーステーション
- 居宅介護支援事業所
