県内最大規模のイチゴ農園。環境制御が自動でできる電化機器の設置により、作物にとって最適な環境を実現。
電化設備を上手に組み合わせて収穫量のアップや品質の向上に期待。
沖縄南部の新スポットとして注目を集める県内最大規模のイチゴ農園
2017年2月に開園した「美らイチゴ」は、沖縄一の広さを誇るイチゴ農園。南城市と糸満市にあるハウスでは、「恋イチゴ」や「かんな姫」といった3〜5品種が常時栽培されており、沖縄では数少ない摘み取り体験が楽しめます。シーズンは12月〜5月。プランは、食べ放題と量り売りから選ぶことができ、夏場は摘んだイチゴでパフェやかき氷を作るワークショップも開催しています。園内はバリアフリーで、団体の受け入れも可能。家族連れはもちろん、地元の老人ホームや保育園の行事に利用されるなど、沖縄南部の新しいレジャースポットとして注目されています。また、オリジナル商品の開発にも取り組み、シーズンオフの間にはイチゴを使ったアイスやスムージーの移動販売をフードトラックで行うほか、地域のイベントにも出店しています。(詳しい情報はコチラから)
副社長
遠藤健二さま
(平成30年当時)
技術の向上でイチゴの安定供給はもちろん、品質向上や生産量拡大など新たな可能性にも期待
もともと県外でイチゴ農園を営んでいたので、ノウハウはありましたが、栽培するにあたって、一番の気がかりは沖縄の気候でした。それでも始められたのは、環境制御の機器が進化してきたおかげです。
沖縄でイチゴを育てるのに最大の難点は夜でも温度が下がらないことでした。その対策のために導入したのが農業用のヒートポンプ空調機です。本土のイチゴ栽培では一般的に室内を温めるために使用しますが、沖縄では冷却機能を活用しました。良質なイチゴを育てるためには、ハウス内を常に適温に保つのが重要です。そこで、遮光、遮熱、保温などが自動で行える装置を取り付け、作物にとって最適な環境を整えました。農業は、気象条件に左右されて、安定供給が難しいという課題がありますが、ヒートポンプ空調機などの環境制御を行える電化設備を上手に組み合わせれば、クリアできるものと考えています。また、工夫次第では栽培期間を延ばすことで、収穫量のアップや品質の向上も期待できますし、これまで高温では作れなかった野菜や果物の生産にもつながると思います。農業電化は農業を続けていくうえで、さまざまな可能性を生んでくれますね。
ヒートポンプ空調機(室外機)
(3.4kW×6台)
ヒートポンプ空調機(室内機)
遮光・遮熱・保温カーテン等
(0.1 kW×20台)
換気扇(0.4kW×16台)
株式会社 沖縄美らイチゴ
美らイチゴ南城ハウス
〒901-0601 沖縄県南城市玉城字垣花屋宜原555
TEL:090-4581-4115
美らイチゴ糸満ハウス
〒901-0344 沖縄県糸満市伊原352
TEL:090-4341-4115
ホームページ/http://www.chura-ichigo.jp