予備電源契約や非常用発電機に加え、ガスコージェネレーションを採用し、電源の多重化を図ることで、電力供給途絶時のリスクを分散。
ガスコージェネレーションからの排熱を給湯・暖房負荷に利用し、コストを低減。
環境に優しい天然ガスを採用し、省CO2の取り組みを周辺事業者間で共有。
電化厨房を採用し、厨房内の衛生管理を徹底。
中部徳洲会病院は、2016年4月に沖縄市から北中城村へ新築・移転。県内最大級の規模を誇り、最新鋭の医療機器をはじめ、充実した設備を有し、病室からはオーシャンビューの眺望が楽しめるなど、療養環境にも恵まれています。また、屋上にはヘリポートを完備し、これまで以上に救急体制を強化。地域災害拠点病院にも指定され、近隣の商業施設と連携しながら災害医療活動の中心的な役割を担っています。また、国際的な病院機能評価JICを取得し、海外からの患者も多く受け入れています。
事務長
眞玉橋 顕一さま
病院の役割は、どのような場合でも医療機能を継続させることです。そのためには、電気やガス、水といったライフラインが安定的に使える環境が不可欠であり、天然ガスは、供給安定性に優れた有効なエネルギーであったことと、環境に優しいエネルギーであったことが導入の決め手となりました。
また、系統電力の2回線受電と非常用発電機に加えて、天然ガスとガスコージェネレーションによって、電力供給源の多重化・信頼度の向上が図れたことは、地域災害拠点病院として災害時における医療を行う上で重要な意味があったと思います。
設備管理の部分では、以前の重油焚きと比べてボイラのバーナーからススが出なくなったことや、機器の定期点検の回数が減ったことでスタッフの負担軽減にも繋がって助かっています。
(取材日:平成29年12月)
ガスコージェネレーション(380kW×2台)
ガス吸収式冷水発生機(1000RT×2台)
温水ボイラ(711kW×3台)
IH調理器(5kW×8台)