沖縄本島北部地域で初となるLNG(液化天然ガス)サテライトを設置し、3日分の燃料を備蓄。
「重油」からクリーンなエネルギーである「LNG」へ燃料転換することでCO₂排出量を約30%削減。
LNGを活用した災害時の避難者支援計画で行政と連携。
株式会社伊藤園名護工場は総合飲料メーカーである株式会社伊藤園の直営工場として、平成17年から飲料製造を開始しました。沖縄県内でも「自然」「健康」「安全」「良いデザイン」「おいしい」という5つのコンセプトで製品づくりにチャレンジし、本物へのこだわりを貫き、新たな可能性を追求し続けています。また、製品づくりだけではなく、行政と一体となった防災づくりなど、地域への貢献にも力を注いでいます。


天然ガスを活用したエコBCP(節電・省エネ(eco)+事業継続(BCP))で環境省補助金を取得
災害時には備蓄している天然ガスを焚きだしなどに活用して、名護市と一体となった避難者支援を行う計画であり、その取り組みが評価され、環境省の補助金を取得しております。


第三製造部 部長
永田 幸三さま
(平成28年当時)
天然ガスの導入にあたっては、これまで使用していた重油焚きボイラとの費用面・環境面の比較検討をしっかり行いました。特に事業者にとって最も気になる投資面では、補助金を活用できるかが導入の大きな決め手となります。補助金制度については、沖縄電力から丁寧な説明を受けたほか、申請時にもご協力をいただきました。ランニングコストに関しては、現在、検証中ですが、設備の高効率化による燃料コストの低減を見込んでいます。
また、天然ガス導入時に整備したLNGサテライト設備を活用し、災害時における炊き出しのための熱源供給などで名護市に協力できたらと考えています。

第三製造部 製造管理課 課長
嘉数 正明さま
(平成28年当時)
天然ガス導入により、伊藤園名護工場だけで約30%のCO₂削減を見込んでいます。また、天然ガスはA重油に比べ窒素酸化物(NOx)の排出が約半分になると見込まれるため、実際にどこまで低減されるか排ガスの測定が楽しみです。このような環境保全の取り組みは、弊社のCSR活動の一環となっていますね。
導入前は天然ガス受入時の負担が気になっていましたが、綿密に連絡を取り合い、計画的に進められていることから、思ったほど負担感なく、安定した受け入れが出来ています。


LNGサテライト

天然ガス焚き高効率貫流ボイラ(2.5t/h×3基)



