防災拠点として、非常時の電源確保によるBCP(Business Continuity Plan)への対応
沖縄の気候特性を踏まえた最適な空調システムの導入
電力と天然ガスコージェネレーションを組み合わせたベストミックス空調の導入
平成27年4月、北中城村に県内最大規模となるショッピングセンター「イオンモール沖縄ライカム」がオープンしました。イオンモール沖縄ライカムは、地元沖縄のお客さまだけでなく、国内外の観光客へのショッピングの提供に加え、沖縄文化の発信、食を提供するアジアNo.1リゾートモールを目指しています。また、北中城村の地域防災拠点としての役割も担っています。
沖縄県初となる天然ガスコージェネの導入
沖縄県内で初めてとなる天然ガスを燃料としたガスエンジン発電機を導入。平常時には常用発電機として運用し、その排熱を全て空調に利用することで経済性のある運転を保ちつつ、災害時にはBCP電源として必要な電力を賄うことが可能です。
沖縄特性を考慮した省CO2熱源システム
天然ガスコージェネの排熱を最大限利用可能な「排熱投入型吸収式冷温水機(ジェネリンク)」と「高効率電動ターボ冷凍機」の組合せにより、各機器の長所を活かしたベストミックス空調熱源を構築しました。
年間冷房が必要となる沖縄の気候特性で、機器の特性を最大限活かせるよう、気温と空調負荷を踏まえた最適運転を検討。システム全体の高効率化を図る運転制御システムを導入し、省CO2を図っています。
イオンモール沖縄ライカム
オペレーションマネージャー
岡田 正樹さま
(平成27年当時)
イオンモール沖縄ライカムは、県内最大規模となるショッピングセンターとなっており、北中城村の防災拠点としての役割も求められています。それを踏まえて、災害時でも営業を継続できるよう特別高圧の2回線受電や、常用のコージェネレーションシステムを非常用電源として活用できるシステムをご提案いただき、BCP対応が可能なエネルギーシステムを導入することができました。さらに、隣には災害時の復旧拠点となるアリーナの施設が建設予定となっており、当モールで発電した電力の融通も可能とすることで、地域の防災に寄与できると考えています。
また、非常時の対策に加え、平常時においても省CO2・省コストとなるよう、電気と天然ガスのベストミックス空調を採用し、効率のよい運転を行うことが可能となっております。導入後には定期的にエネルギー使用状況の確認を行っていただいており、省エネ・省CO2運転に繋がっているかチェックすることもできています。
設備導入の検討から契約、料金、運用などエネルギーに関わることを担当窓口でワンストップ対応していただき、大変助かっています。
1定速ターボ冷凍機(830RT×1台)
2インバータターボ冷凍機(830RT×2台)
3排熱投入型吸収式冷温水器(500RT×1台)
4ガスエンジン発電機(400kW×2台)
イオンモール沖縄ライカム
〒901-2300 北中城村アワセ土地区画整理事業地内4街区
敷地面積/約175,000㎡
延床面積/約160,000㎡
定休日 /無
駐車場 /約4,000台