※1 発電設備が需要家の敷地外に設置され、発電された電力を、小売電気事業者が電力系統を通じて需要家に供給する契約形態。
※2 オリオンホテル モトブ リゾート&スパの2023年度実績から算出。
※3 沖縄電力の2023年度CO2排出実績(調整後排出係数)を基に算出。

太陽光発電の特性と向き合い、安定供給と地球温暖化対策の両立に向けて取り組みを推進してまいります。
太陽光発電は、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに直接変換し、発電時にCO2を排出しないクリーンな発電方法の一つです。
近年、固定価格買取制度(FIT制度)による太陽光発電が増えており、その出力は需要の少ない日には全発電出力の4割に達すること(沖縄本島系統)もあります。
太陽光発電は、雲がかかると出力が落ち、夜になると発電量がゼロになります。その出力変動分(増減分)を火力発電などで調整して、需要と供給のバランスを取っています。
当社は、オリオンビール株式会社のグループ会社であるオリオンホテル株式会社(以下「オリオンホテル」)と戸田建設株式会社(以下「戸田建設」)との太陽光発電による再生可能エネルギー調達プロジェクトに関するオフサイトPPA※1契約を締結いたしました。本プロジェクトは、当社にとって初のオフサイトPPA契約となります。
当社は、本契約に基づき戸田建設が所有する「浦添ロジスティクスセンター」の屋根に設置した太陽光発電設備で発電した再生可能エネルギー由来の電力をオリオンホテルが所有・運営する 「オリオンホテルモトブ リゾート&スパ」に供給します。これにより、同ホテルの年間電力消費量の約25%※2を再生可能エネルギーで賄い、年間約1,100トン※3のCO2排出量削減効果が見込まれます。
当社は、今回のオフサイトPPAをはじめ、お客さまの多様なニーズにお応えするサービスの充実を図るとともに、再生可能エネルギーの導入および利用拡大を通じて、持続可能な社会の実現とカーボンニュートラルに向けた取り組みを積極的に推進してまいります。
※1 発電設備が需要家の敷地外に設置され、発電された電力を、小売電気事業者が電力系統を通じて需要家に供給する契約形態。
※2 オリオンホテル モトブ リゾート&スパの2023年度実績から算出。
※3 沖縄電力の2023年度CO2排出実績(調整後排出係数)を基に算出。
当社は、宮古島系統における電力需要増および今後予定されている既設発電設備廃止後の供給力確保に向け、2024年11月より宮古第二発電所供給用蓄電池の新設工事を進めてまいりましたが、本日、営業運転を開始しました。
今回営業運転を開始した供給用蓄電池は定格出力が12,000kWで、今後はディーゼル発電機7台、ガスタービン発電機3台と合わせて、総発電容量106,000kWで宮古島系統の電力供給を担うことになります。
今回導入する蓄電池には、日中にディーゼル発電機および各家庭などに設置された太陽光発電などの再生可能エネルギーから蓄電を行い、晩ピーク発生時に蓄電池から放電を行います。
太陽光発電などの再生可能エネルギーからも蓄電が行われる結果として、再エネの出力抑制が低減されることにより、環境省が定める脱炭素先行地域に指定されている宮古島市における再生可能エネルギーの導入拡大に資することが期待されます。
当社は、沖縄のエネルギーを支える事業者として、引き続き沖縄地域における安定供給に取り組むとともに、沖縄県の脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
積水化学工業株式会社(以下「積水化学」)および積水ソーラーフィルム株式会社(以下「SSF」)並びに当社、ユニチカ株式会社(以下「ユニチカ」)の4社は、耐風や塩害など耐候性において過酷な環境である沖縄県宮古島市において、防草シートに設置したフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同実証研究(以下「本実証」)を2025年3月18日から開始しました。
本実証は、積水化学製フィルム型ペロブスカイト太陽電池を、ユニチカ製防草シートへ設置し、沖縄県宮古島市の台風や塩害の影響が大きい地点にて実証。耐風および耐塩害の評価を中心に検証していきます。
当社とSSFによる定期点検、実証結果を基に、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の耐候性能の改善や防草シートとペロブスカイト太陽電池との簡易設置・施工方法などの確立へ生かしていくことで、ペロブスカイト太陽電池の適用拡大による脱炭素社会実現への貢献を目指してまいります。
おきでんグループは、一般戸建住宅を所有する個人および法人・自治体等のお客さま向けに、太陽光発電設備および蓄電池を無料設置し、電気を供給するサービス(PV-TPO事業)「かりーるーふ」を2021年4月より開始しました。
「かりーるーふ」は、当社と契約のあるお客さまを対象に、おきでんグループの沖縄新エネ開発株式会社が、太陽光発電設備および蓄電池を無料で設置し、太陽光で発電・蓄電した電気をおトクな料金でお客さまに供給するサービスです。 災害時などもしもの時でも太陽光発電設備や蓄電池から電気が使えます。また、当社の「オール電化」と組み合わせることで、お客さまの光熱費をさらにお安くできるなどのメリットがあります。
当社は、「沖縄電力 ゼロエミッションへの取り組み ~2050 CO2排出ネットゼロを目指して~」を掲げており、「かりーるーふ」は、その方向性の一つである「再エネ主力化」に向けた具体的な施策の一つとなります。 本サービスの導入拡大を通して、今後の持続可能なエネルギーシステムの構築、安定供給と地球温暖化対策の両立の実現に向けて推進してまいります。
※最新の導入状況は決算説明資料(経営参考資料集)をご参照ください。
当社と(株)ネクステムズおよび(株)宮古島未来エネルギー、宮古島市を加えた4者の共同事業体(コンソーシアム)は、宮古島市来間島における地域マイクログリッド構築事業を2020年8月に開始し、設置工事を進めていた実証設備の運用を2022年1月25日に開始しております。
「地域マイクログリッド(以下、MG)とは、地域の再エネを一定規模のエリアで利用するものです。平常時においては、太陽光発電等の再エネと蓄電池を活用することで効率的に当該エリアへ電気を供給することができます。 また災害等による大規模停電などの大規模停電時においては、当社の送配電ネットワーク(宮古島系統)から切り離し、自立的に当該エリアへ電気を供給することを可能とする新たなエネルギーシステムです。
本事業を通じたMG技術の確立により、省エネ化やエネルギーコストの低減、再エネの真の地産地消に加え、非常時の電源の確保などに取り組むことで、社会的にニーズの高まる脱炭素化や電力レジリエンスの強化、持続的可能な社会の実現に貢献していきます。