バイオマスエネルギーの更なる活用

再生可能エネルギーの利用の拡大、CO2の排出抑制を図ることを目的として、カーボンニュートラル資源である県内産木質バイオマスを石炭に混合して燃焼させる運用を行っています。

当社は地球温暖化対策の一環として、具志川火力発電所及び金武火力発電所において、木質バイオマスを石炭に混合して燃焼させる運用を行っています。

当社が利用する木質バイオマス燃料は、株式会社バイオマス再資源化センター(BRC)において、沖縄県内で有効利用されず焼却処分されていた建築廃材等から製造されており、 県内における建築廃材のリサイクル推進に貢献するとともに、石炭の消費量を抑制することで県内のCO2 排出量の削減にも寄与するものです。また、沖縄県のクリーンエネルギー・イニシアチブで掲げられた基本目標「エネルギーの地産地消」にも貢献しています。

フロー図

フロー図

新着情報 火力発電所におけるバイオディーゼルの利用について

当社、株式会社サンエー、株式会社ローソン沖縄は、地球温暖化対策の一環として、CO2排出ネットゼロの実現に向けて、沖縄県内で発生した使用済み食用油を燃料としてリサイクルし、火力発電所で利用する取り組みを開始します。

県内のサンエー・ローソンの店舗で調理用として使用された食用油(※1)を原料として回収、県内でバイオディーゼル燃料として製造し、沖縄電力の金武火力発電所にて助燃用軽油(※2)と混焼します。

また、使用済み食用油の回収は有限会社総合油脂が、バイオディーゼルの輸送を株式会社りゅうせきと三菱商事エネルギー株式会社が、製造を株式会社アトラスが行います。

現状では廃棄されている食用油を、火力発電所で使用する燃料としてリサイクルする地域循環型の取り組みとして、年間約150tのCO2排出量の削減効果が見込まれます。

沖縄電力株式会社、株式会社サンエー、株式会社ローソン沖縄は、食用油の廃棄量低減および化石燃料の使用量低減を通して、低炭素社会の実現に貢献してまいります。

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(※1)てんぷらや揚げ物などの料理に用いられた後の油。植物油脂が中心となっており、成長過程でCO2を吸収するため、燃焼時に発生するCO2は差し引きゼロとなるカーボンニュートラルな燃料の原料として利用されています。

(※2)金武火力発電所の主燃料である石炭の着火を補助したり、発電所を起動する際に使用する軽油のこと。

コラム バイオマスはクリーンな燃料

沖縄電力のバイオマス発電は、県内で排出される建築廃材等を使っており、廃棄物のリサイクルを後押ししたり、地球温暖化対策に貢献したりと良いところがたくさん。 再生可能エネルギーの中でも発電量を調整しやすい便利なエネルギーです。

植物は成長過程で光合成により大気中のCO2を吸収するので、植物由来のバイオマス燃料から出されるCO2は差し引きゼロになるとみなされます。

当社は、沖縄のエネルギーを支える事業者として、持続可能なエネルギーシステムを構築し、安定供給と地球温暖化対策の両立に取り組み、社会へ貢献してまいります。