﨑田- 私の所属する企画部調査グループは短期、長期に渡って電気がどのくらい使用されるのか想定する需要想定、そして実際に使用された月々の電気使用量等の分析を行っています。また、電気使用量等は、気象影響のほか、経済・社会状況の影響を受けることから、沖縄県の経済・社会動向に関する情報収集や調査を行い、需要想定や実績分析に活用しています。需要想定は沖縄電力の経営計画の基礎となるもので、発電所などの設備の建設時期や規模などを策定する設備計画をはじめ、燃料計画、販売計画や収支見通しなどの前提となる大事な仕事です。また、島嶼県である沖縄県は数多くの離島を抱えており、沖縄本島と電気的に繋がっておらず独立した電力系統であるため収支に与える影響も小さくないことから、それぞれの島の需要想定が非常に大事になってきます。
宮尾- 僕は昨年入社し、崎田さんと同じ調査グループに配属となり2年目になります。主に需要想定を担当しており、入社1年目は工場や浄水場といった需要規模が大きい産業用電力の需要想定を担当しました。今年は離島でも需要規模の大きい宮古島の担当となり、責任とやりがいを感じています。観光業が好調な宮古島はホテルの建設ラッシュで今後の需要の伸びを予測することが難しいため、今年の7月から8月にかけて崎田さんと宮古島で現地調査を行いました。ずっと机上でやる業務だと思っていたのですが、関係者へのヒアリングや島内を巡り、現地の勢いを感じることも重要で醍醐味だと思います。
渡真利- 私の所属する発電部発電企画グループは、沖縄本島の将来的な電源計画を策定する部署になります。当社が電力を供給する沖縄県においては、地理的・地形的および電力需要規模の制約などから、水力・原子力の開発が困難であるため、電力供給の大半を火力電源に頼らざるを得ません。また、近年は安定電源として認識されるようになってきた蓄電池の導入検討も進めています。その中で私たちのチームは、社内外の様々なデータを基にシミュレーションや様々な分析を実施し、電源計画を策定しています。需要想定や燃料計画が大事な材料になっているほか、安全性を大前提に安定供給、経済効率性と環境適合などの指標を決めて、何度もシミュレーションや各種分析を重ね、それを資料にまとめ上げて、意思決定を図ることが主な業務です。
﨑田- 私たちの仕事の成果である需要想定が、部門を跨いで電源計画に繋がり、会社の経営計画の根底を支えているということにやりがいを感じると同時に改めてその責任に身が引き締まります。
新原- 僕は入社3年目で今年の7月に牧港火力発電所から渡真利さんと同じチームに異動してきました。発注業務や会計処理といった業務のほか、電源計画のシミュレーション結果の分析やその結果に基づく資料作成を主な業務としています。発電所という電気を作る最前線から本店部門に異動してきた難しさもありますが、周りの先輩方から刺激やサポートを受けながら日々業務に励んでいるところです。
