風力発電の更なる活用

風力発電の特性と向き合い、安定供給と地球温暖化対策の両立の実現に向けて取り組みを推進してまいります。

風力発電は、風の力を受けた風車(ブレード)の回転運動で発電する方法で、太陽光発電と同様に発電時にCO2を排出しない、クリーンな発電方法の一つです。

当社はこれまで、再生可能エネルギー導入によるCO2排出抑制および離島部門の燃料費低減などに向けて、小規模離島へ風力発電設備を導入してきました。

可倒式風車の導入

当社は、日本初となる可倒式風力発電設備を波照間島(245kW×2基)、南大東島(245kW×2基)、多良間島(245kW×2基)、粟国島(245kW×1基)に計7基導入しています。 可倒式風力発電設備は、90度近く倒すことができ、台風などの強風を避けることで設備の故障を防ぎます。 また、地上付近でのメンテナンスも可能となるため、保修にかかる期間や費用の低減にもつながります。

波照間可倒式風力発電設備(傾倒時)

波照間可倒式風力発電設備(傾倒時)

トピックス 波照間島の再生可能エネルギー100%供給を約10日間達成

沖縄県の「スマートエネルギーアイランド基盤構築事業(小規模離島における再生可能エネルギー最大導入事業)」を受託し、 波照間島において実施中の再エネ導入拡大の実証運用において、再生可能エネルギー100%(風車+モータ発電機+系統安定化装置)供給229時間27分(約10日間)を達成。 国内初の取り組みで、大幅に記録を更新しました。

モータ発電機は、再エネの余剰電力で充電した蓄電池を駆動源として稼働するため、これまで系統に投入できずに出力制限していた再エネの余剰電力を有効活用することができます。 また、ディーゼル発電機と同等の機能を有する装置として商用系統に接続しており、再エネの導入拡大に向けた世界的にも類を見ない取り組みです。

モータ発電機

モータ発電機

モータ発電機系統接続イメージ

モータ発電機系統接続イメージ