その他の取り組み
沖電グループの総合エネルギーサービス事業 
地球環境問題への対応や経営効率化が求められている昨今、省エネ・省CO2への取り組みとエネルギーコストの低減は、重要な経営課題となっています。
沖電グループでは、電力の安定供給に加えて、平成27年度より天然ガスの供給を開始しました。
沖電グループは、電気と天然ガスそれぞれの強みをいかした「総合エネルギーサービス」の提供を通して、多様化するお客さまのニーズにお応えするとともに、省エネ・省CO2にも貢献していきます。
沖電グループの総合エネルギーサービス

「天然ガス」は環境にも設備にも優しいクリーンなエネルギー
天然ガスは、石油系燃料に比べ、燃焼時のCO2排出量が少ないクリーンなエネルギーです。
また、大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)の発生が極めて少なく、硫黄酸化物(SOx)は発生しないため、燃焼機器の効率向上や煙突などの腐食の抑制(補修費用の低減)が見込まれます。

なお、グループ会社の(株)プログレッシブエナジーへの卸供給を通じて、お客さまへガス供給を行っています。
※(株)プログレッシブエナジーのガス供給事業については、沖電グループの環境への取り組みをご覧ください。
導入事例



県内酒造業界で初めての重油から天然ガスへの燃料転換となります。
天然ガスの導入により年間約1,500tのCO2削減が見込まれています。

※サービスのご提案・導入事例の詳細はE-wajaをご覧ください。
石炭輸送効率向上への取り組み
当社は現在、豪州とインドネシアから石炭を調達していますが、2018年3月に、燃費を向上させた9万t級の二代目「津梁丸(しんりょうまる)」が竣工し、運航を開始しました。大型船を積極的に活用することにより、石炭輸送時のエネルギー消費量の効率化を図っています。

六フッ化硫黄(SF6)の排出抑制
六フッ化硫黄(SF6)は、優れた絶縁性能を持つ気体であるため、ガス絶縁開閉装置および遮断器の絶縁ガスとして用いられており、電気の安定供給に重要な役割を果たしています。
通常、密閉しているため外に漏出することはありませんが、強い温室効果があることから点検の際には徹底した回収・再使用に努め、大気への排出を極力抑制するよう取り組んでいます。

特定フロンおよび代替フロンの排出抑制
特定フロンは、主に空調機器の冷媒として利用されてきましたが、オゾン層破壊物質として国際的に規制され、当社も特定フロンから代替フロンへの切り替えを進めてきました。
しかし、代替フロンは温室効果が高いガスのため、地球温暖化対策として十分な管理が必要です。当社はこれらの特定フロンと代替フロンが利用されている空調機器を「フロン排出抑制法」に基づいて管理・点検し、設置・修理の際には漏洩防止および回収・再使用に努めるなど、大気への排出を極力抑制するよう取り組んでいます。
クリーン開発メカニズム(CDM)の活用
当社は、地球温暖化対策の一環として、クリーン開発メカニズムなどを活用した炭素基金などへ出資しており、世界銀行が設立したCDCF(コミュニティ開発炭素基金)、BioCF(バイオ炭素基金)に加え、JGRF(日本温暖化ガス削減基金)、GG-CAP(温室効果ガスクレジット集積プール)など、個別購入契約を行ってきました。現在は、世界銀行炭素基金(CDCF・BioCF)との契約のみとなっています。
これらの出資を通じ、開発途上国における温室効果ガス排出削減プロジェクトに加わることで、地球規模の温暖化防止に貢献、寄与できるものと考えています。
炭素基金などの名称 | プロジェクト | |
---|---|---|
CDCF(コミュニティ開発炭素基金) |
再生可能エネルギー、省エネ、ごみ再生エネルギーなど |
|
BioCF(バイオ炭素基金) |
植林や土壌改良プロジェクト |
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その他[契約終了] |
水力発電、省エネ、メタン回収など |
原子力発電に関する研究
1.現在の当社の取り組み状況
電気事業者として、エネルギーセキュリティや低炭素化の観点から、あらゆる発電方式について知見を持っておくことは大変重要なことと考えています。その一環として、原子力設備に関する一般的な知識の習得と人財育成を目的に、原子力関連企業へ社員を派遣し、情報収集を行っています。
2.原子力発電の特徴
エネルギー政策の基本は、安全(Safety)を前提とし、安定供給の確保(Energy security)・環境保全(Environmental conservation)・経済性(Economy)の「S+3E」の実現を図ることであり、原子力発電には、燃料の安定供給が可能、発電時にCO2を排出しない、電気料金の安定に役立つなどの特徴があります。