LNG(液化天然ガス)火力発電所の建設予定地について
- 発電所の計画概要
- 地点決定経緯
発電所の建設地点に関しては、有力候補を数地点に絞込み、埋立てをせずに用地(発電設備4機、LNG貯槽設備2基)が確保できること、LNGの標準船(13万m3クラス)の入港が可能なこと、冷却用海水および工業用水が確保できること、 那覇を中心とする需要地帯への送電が極めて容易なこと、 また、中城村の誘致要請および同村議会の誘致決議などから、中城村に地点決定いたしました。 - 開発時期
発電設備は、「環境にやさしく価格競争力のある21世紀型の発電所」を目指し、LNGを燃料とした、1基あたりの発電出力24万kWクラスのLNG発電設備を、平成22年度に1号機、平成23年度に2号機、それ以降に3号機、4号機の営業運転開始を計画しており、当社では最大規模の発電所となります。 - 今後の予定
環境影響評価法等に基づく環境調査の方法などを示した「環境影響評価方法書」の届出および公告縦覧を今年10月に、方法書を踏えた環境調査を、平成15年に開始します。
また、平成18年に国の電源開発基本計画(総合資源エネルギー調査会電源開発分科会)に組み入れられますと、 平成19年度には現地工事の着工となります。 - LNG火力の特徴
LNGを燃料とした火力発電所は、硫黄酸化物やばいじんの発生はなく、窒素酸化物も少ない上に、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量も他の火力発電所に比較して十分低く環境にやさしい発電設備であります。機種は、経済性、環境性から高効率のコンバインドサイクル発電システムを採用する計画であります。
LNG火力の導入により、当社の主要な発電設備の燃料は、石炭、重油、LNGの3種類となり、燃料の多様化による電力の安定供給が図れるほか、環境負荷の抑制に大きく寄与できるものと考えております。
なお、発電所名は、屋宜を中心とした中城の平野一帯の呼称から吉の浦(よしのうら)火力発電所とし、今後、中城村および地域の方々の協力を得ながら、中城村の自然や歴史的環境に十分調和した発電所の建設を目指していきます。
| 発電所名称 | : | 吉の浦(よしのうら)火力発電所 | |
| 所在地 | : | 沖縄県中頭郡中城村 | |
| (現 新日本石油(株) 沖縄油槽所) | |||
| 発電方式 | : | LNGコンバインドサイクル発電方式 | |
| 発電機出力 | : | 24万kW×4機 | |
| 運開時期 | : | 1号機 平成22年 | |
| 2号機 平成23年 | |||
| 3,4号機 平成28年以降 |
補足説明資料
LNGの導入について今回導入を予定しているLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)は、天然ガスに圧力をかけながら冷却して液化したもので、マイナス162℃の極低温で、無色透明・無臭の液体です。体積は液化することにより600分の1に収縮し、輸送や備蓄に適しております。
LNGを燃料とした火力発電所は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量が少なく環境に優れている事、 さらに、石炭火力を開発したのと同等の経済性を達成できる目処がついたことから、LNG火力の導入を決定いたしました。
LNGコンバインドサイクル発電システムについて
LNGコンバインドサイクル発電システムとは、ガスタービン発電設備と蒸気タービン発電設備を組合わせた(コンバインドした)発電設備で、ガスタービンで発電した時に出る排ガスの熱で蒸気を作って、再度蒸気タ−ビンにより発電するシステムです。そのため、高い発電効率を得ることができます。
石炭火力のようなボイラーと蒸気タービンを組合わせた発電効率は、40%程度ですが、このLNGコンバインドサイクル発電設備の発電効率は、50%程度となります。
発電効率が高いということは、経済的には、燃料の消費量を節約することができ、環境的にはCO2の排出量を抑制することができるなど優れた発電システムということができます。
LNG火力発電設備概要図