2014年度ハイライト

粟国可倒式風力発電設備が運転を開始しました

低炭素社会実現に向けたCO2排出量抑制策および離島発電所の燃料コスト低減策として、県内で波照間島、南大東島に次ぐ3地点目、5基目となる可倒式風力発電設備を粟国島に建設し2014年6月に運転を開始しました。

当該設備は台風などの強風を避けることができる設計となっており、強風対策のさらなる強化、強風による被害の復旧費用増大および島嶼地域ゆえの復旧期間長期化などの課題を解決することが期待されています。

風車全景・風車傾倒時・風車傾倒概念図

粟国可倒式風力発電設備の概要

・製造メーカー : PEC社(日本)、
ナセル/ブレード:ベルニエ社(フランス)
  • ・定格出力 : 245kW
  • ・蓄電池の容量 : 400kWh
  • ・年間発電電力量 : 438.6kWh(計画値)
  • ・年間CO2排出削減量 : 389t-CO2(計画値)
  • ・運転開始 : 2014年6月30日
  • ・風力発電設備のハブ高さ(タワーの高さ):38m

<風力発電機仕様>

  • ≪カットイン(起動)風速≫ 4.0m/s
  • ≪定格風速≫ 13.5m/s
  • ≪カットアウト(停止)風速≫ 22m/s
  • ≪ブレード枚数/直径≫ 2枚/30m

特 徴

風力発電機を90度近く倒すことができる。そのため、台風時に風力発電機を倒すことで強風による被害を避けることができる。また、地上レベルでのメンテナンス作業も可能。
建設に大型クレーンが必要なく、丘陵地にも設置可能。

可倒式風力発電設備導入離島とその概要

可倒式風力発電設備導入離島とその概要

離島事業部 湧田 森人(わくた もりひと)

 これまでの風力発電設備は、台風により風車の倒壊、ブレード折損などの被害を受けました。これらの課題を克服するため、台風の強風に耐えるのではなく、強風を避ける新たな風力発電設備として可倒式風車を波照間島、南大東島に続き、粟国島にも導入しました。本風車の導入により、台風に起因する修繕費は大幅に低減され、燃料焚き減らしによる燃料費削減効果、CO2削減効果が期待されています。

 本風車のニックネームを粟国小中学校より募集し、「風粟(ふうあ)くん」と命名されました。今後も粟国島の地産地消エネルギーとして電力安定供給の一翼を担い、地元の発展に大きく寄与してほしいと考えています。

写真:離島事業部 湧田 森人(わくた もりひと)

当社グループ(株)プログレッシブエナジーによる可倒式風力発電設備の
大洋州島嶼国への普及拡大に向けた取り組み

当社が導入した可倒式風力発電設備の建設および運転開始後の保守管理は当社グループ会社の(株)プログレッシブエナジーが担っており、同社ではこれまでに培ってきた可倒式風力設備に関する知見や経験を活かし、大洋州島嶼国への普及拡大に向け、取り組んでいます。

同社は、国際協力機構(JICA)が実施する「開発途上国の社会・経済開発のための民間技術普及促進事業」を受託し、トンガ王国における可倒式風力発電設備の普及促進に向けた優位性をアピールするため、同国における活動や同国要人による可倒式風力発電設備の現地視察などを実施しているところです。

今後も、沖電グループは、島嶼地域・台風被害多発地域・亜熱帯気候といった地域での電力事業を通じて永年培った知見や経験を活かし、沖電グループらしい海外事業の取り組みを推進していきます。

左:トンガ王国要人来沖・右:南大東風力発電施設視察