ポイント

年間を通して高品質なミニトマトの生産が可能な施設栽培の実証実験を展開。

ヒートポンプ空調機を使用することで効率よく室温を冷やすことが可能。コスト低減も実現。

農業電化を活用した取り組みが評価され、農業電化推進コンクールにおける農林水産省生産局長賞を受賞。

施設の様子

農業電化の活用が農水省から高評価

 農業機械メーカー・株式会社クボタの販売会社として、沖縄県内で農業機械の販売・サービスを通して地域農業の発展に貢献している南九州沖縄クボタ。クボタファーム糸満では従来の業務に加えて、年間を通してミニトマトの生産が可能な施設栽培の実証実験を展開しています。
 糸満市・北名城ビーチ近くに広がる農耕地に建つ2棟の立派なビニールハウス「クボタファーム糸満」では、ミニトマトの生産が行われています。なぜミニトマトなのでしょうか。同社営業総括部の山元壽担当部長によると、①県内での生産が少ない ②キロあたりの単価が高い ③糖度の高いミニトマトは高付加価値が期待できるーという3つの理由から「採算がとれる!」と見込んだからです。
 「高品質なミニトマトを長期間にわたって生産するには、安定した電力供給が欠かせません」。山元担当部長は実証栽培を始める前から沖縄電力に相談し、実証栽培の準備を進めました。ハウス内の湿温度や光量を計測し、そのデータを基にヒートポンプ空調機で24時間環境制御を行うシステムを導入しました。年間を通して安定的にミニトマトの生産を実現したことで、昨年の総生産高は7.5トンを達成。また、ヒートポンプ空調機を使用することで効率よく室温を下げることができ、コスト削減にもつながっています。
 一般的なミニトマトの糖度は3~5度。そのうち糖度8度以上のものが「フルーツトマト」として売り出されます。クボタファーム糸満で収穫したミニトマトはほとんどが8度を超え、中には10度を超えるものもあるほどとびきり甘いのが特長。初年から県内スーパーマーケットで取り扱いが始まり、今では県外に出荷するほど好評を博しています。
 山元担当部長は実証栽培の成果をまとめた論文を、一般社団法人農業電化協会が主催する農業電化推進コンクールに応募しました。そして、2018年6月に開かれた同協会の通常総会の席上で、大賞にあたる農林水産省生産局長賞を沖縄県内で初めて受賞しました。
 同社は今後、この環境制御型の施設栽培を県内に広めていきたいと考えています。農業電化で美味しいミニトマトを沖縄から世界へ——そんな農業の未来が、糸満で生み出されています。

お客さまの声
株式会社 南九州沖縄クボタ 営業総括部 担当部長 山元 壽さま(平成30年当時)

営業総括部 担当部長

山元 壽さま

(平成30年当時)

美味しいミニトマトを多くの人に食べてもらいたい

 なぜ沖縄でミニトマトの施設栽培か。まず弊社では、沖縄で年間を通して安定的に生産でき、確実に採算が取れる農産物を調査しました。ミニトマトは農産物の中でもキロ単価が高く魅力的ですが、沖縄は気候の関係で2〜4月が出荷のピーク。6〜12月まではほぼ生産ができません。私たちは施設内の湿温度など環境制御を徹底的に管理することができれば、年間を通してミニトマトの栽培が可能だろうと考え、H28年度から実証実験をスタートさせました。
 ミニトマトはしっかり冷やすことで美味しくなりますので、1棟300坪あたりヒートポンプ空調機を5台使用して施設内の環境を制御しています。ここで測定している温度・湿度・光量などのデータはすべて大阪のクボタ本社でも同時に確認できますので、沖縄に合った最適な環境制御を確立すべく取り組んでいます。
 おかげさまで本当に甘くて美味しいミニトマトを生産できるようになりました。通常のミニトマトは野菜として流通していますが、糖度が8度を超えると「フルーツトマト」として販売されます。私たちのミニトマトは安定して8度を超えますので、本当に甘いんです。現在、県内の大手流通会社さんに卸していますが、実は北海道の業者さんにも出荷しているんですよ。私たちのミニトマトが県外からも認められたということですね。

イメージ図
主な導入機器
室外ユニット

室外ユニット

耐塩害仕様で、沖縄の風土にもマッチしています。

アイメックシステム

アイメックシステム

食の安全性や水不足、土壌汚染などの深刻な問題に対応するために開発された栽培技術です。薄いフィルム「ハイドロメンブラン」の上で作物を栽培します。フィルムには無数のナノサイズの穴が開いており、そこから根が求める養液だけを通して余分な水分や雑菌の吸収を防ぎます。

循環扇

循環扇

高温時の空気のよどみや温湿度のムラを解消し、徒長や病気を防ぎます。ミスト撒布もできますので、ハウス内の昇温防止も可能です。

ハウス栽培用ヒートポンプ空調機

ハウス栽培用ヒートポンプ空調機(3.4kW×5台)

設置されたヒートポンプ空調機は、大風量でハウス内の隅々までトマト栽培に適した温度管理を行います。また省エネ性に優れるだけでなく、ハウス栽培専用設計で水や直射日光に強く、室外ユニット並みの高い耐久性も備えています。

お客さまプロフィール
株式会社南九州沖縄クボタ クボタファーム糸満

株式会社南九州沖縄クボタ クボタファーム糸満

〒901-0315 糸満市字照屋1235-2

TEL:098-994-3321

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